学び

私の税理士試験受験歴 part.1 受験開始~4年目

私は23歳から税理士試験に挑戦し、30歳のときに5科目合格しました。
当初は税理士を目指しておらず、簿記論だけ取れればいいと思い受験しました。それが途中から「5科目とりたい」と思うようになり、気づけば8年も勉強していました。

今回は、そんな私の受験歴を紹介します。なお、合格科目は「簿記論」「財務諸表論」「消費税法」「法人税法」「相続税法」です。

税理士試験を受験したきっかけ

私は元々、公認会計士を目指していました。ですが、大学在学中に短答式試験に合格できず、あきらめて一般企業に就職しました。簿記・会計が好きだったため、就職後も何らかの勉強を継続したいと思っていました。

私が就職した会計システムの会社では、ほとんどの人が日商簿記2級を持っていました。同期には税理士の簿記論に合格していた人もいました。私は日商簿記2級しか持っておらず、せっかく会計士の勉強をしていたのに他の社員と変わらないことを悔しく感じました。そこで、これまで勉強したことを目に見えるものにしたいと思いました。

そこで、社会人1年目に日商簿記1級に挑戦したところ、なんとか合格できました。簿記論に合格していた同期に聞いたところ、簿記1級に合格したら簿記論も合格できると言われました。せっかく勉強してきたので、同期に追いつくために簿記論にも挑戦しようと思いました。

トム
トム

税理士を目指したわけではなく、大学在学中に勉強してきたことを目に見えるものにしたかったため、資格を取りたいと思ったのがきっかけです。

1年目 簿記論(合格

会計士と簿記1級の勉強でインプットはできていると思ったため、専門学校の講座は申し込みませんでした。ひたすら市販の問題集と模試を解いていました。

平日でも必ず1時間勉強していました。とにかく毎日机に向かうことで勉強を習慣化しました。
休日は総合問題を解きました。間違えた問題をリストアップし、平日にその論点を復習しました。また、図書館に行くなど勉強する場所を変え、気分を変えるようにしました。

受験後の予想点数は合格ラインぎりぎりでしたが、合格することができました。

2年目 財務諸表論(合格

簿記論に合格し、これ以上税理士試験を続ける気がありませんでした。簿記論に合格できて達成感がありましたし、仕事も忙しくなってきたからです。ですが、せっかく勉強してきたのだからと考え直し、悩んだ末に受験することにしました。

簿記論と同様、インプットはできていたため、簿記論のときと同じ要領で勉強しました。勉強範囲が簿記論と重複している部分もあり、勉強しやすかったです。

受験後の予想点数は合格確実ラインを超えていたため、安心して合格発表を待っていました。

3年目 消費税法(合格

財表の合格を確信し、税理士の勉強はこれで終わろうと思いました。税理士資格を取るのは夢のまた夢だと思っていましたし、会計科目を両方合格して満足したからです。

しかし、税理士試験後の9月に会社の先輩から食事に誘われ、こう言われました。

先輩
先輩

ここだけの話なんだが…。自分はこれから社労士試験に挑戦しようと思っている。君は税理士試験に挑戦していると聞いた。勉強仲間が欲しいから、休日に一緒に図書館で勉強しないか。

トム
トム

先輩、食事に誘ってくれたのにすみません。自分はもう税理士試験受けません。

先輩
先輩

そうか…。でも、なんかもったいないな。このまま税法1科目取れば大学院行って試験免除できるし、将来の選択肢を増やすためにも来年も挑戦して損はないと思うぞ。

トム
トム

…分かりました。1科目だけ税法挑戦してみます。

こうして受験を継続することになりました。
挑戦する科目は「消費税」にしました。税法の入門編となる科目であり、実務でもよく使いますし、仕事上も会計システムの消費税の機能をプログラミングする際に役立つと思ったからです。

勉強にあたり、独学では合格できないと思い、TACの通信講座を申し込みました。
TACにした理由は、公認会計士講座を受けていた学校だったことと、合格率が高いと思ったからです。通信講座を選択した理由は、私が住んでいる地域にTACの学校が無くて通学できなかったからです。
また、この頃から勉強した時間を毎日記録するようにしました。

税法の勉強で大変だったことは、条文の暗記です。条文を一言一句そのまま暗記しなければならず、暗記が苦手な私は苦労しました。お経のように条文を呟きながら頑張って覚えていました。

受験後の予想点数は合格ラインを下回っており、不合格だと思っていました。翌年も消費税法を受験することになると思い、負担が少ない事業税の勉強を始めました。
ですが、ふたを開けたら合格していました。年初から法人税を勉強しても間に合わないと思い、確実に1科目を取るために事業税に専念することにしました。この頃には30歳までに税理士5科目取れるのではないかと思うようになりました。

4年目 事業税(不合格

消費税法に1年で合格できたため、完全に気が緩んでいました。ミニ税法と呼ばれている事業税ですが、細かい条文まで完璧に覚える必要があり、しっかり覚えていなかった条文が出題されて不合格となりました。

事業税はあきらめ、来年は法人税に専念することにしました。もし仮に会計事務所未経験で税理士法人に転職する場合、法人税を勉強していないと話にならないと聞いたからです。

4年目までの振り返り

3科目連続で合格したことは本当に運が良かったと思います。これほど良いスタートが切れていなかったら、そのまま5科目を目指すことは無かったと思います。

この後に受験する科目と比べると、この頃はまだ余裕がありました。休日は同期と遊んだり旅行に行くこともありました。一方で、勉強を継続する難しさも感じました。モチベーションの維持が大変ですし、システム業界でSEとして仕事していたので、ITの勉強ではなく必死に税理士の勉強をする私を冷ややかな目で見る人もいました。それでも継続できたのは、3年目に一緒に勉強した先輩の存在が大きかったと思います。

5年目以降は後日投稿します。

年数受験科目合否勉強時間勉強方法
1年目簿記論合格不明独学
2年目財務諸表論合格不明独学
3年目消費税法合格500時間通信講座(TAC)
4年目事業税不合格380時間通信講座(TAC)
この記事の続きはこちら↓
私の税理士試験受験歴 part.2 受験5年目~8年目
税理士受験5年目から8年目までの受験歴を紹介します。1年目から4年目までは以下のブログをご参照ください。part.1の記事はこちら↓5年目 法人税法(合格)4年目に初めて不合格になったショックもあり、異常なほど勉強していました。昼ご飯を食べ...
タイトルとURLをコピーしました